台風の動き方のきまりとは?渦巻きの向きや強さと季節ごとのコース

毎年、夏から秋にかけて日本に上陸する台風。

強い雨風を伴うため、人々や建物に多くの被害をもたらしています。

今回はそんな台風が発生するメカニズムや動きの法則性、その強さや大きさの定義について明らかにしていきたいと思います。

また、防災について考える上で台風が実際にもたらす被害についても見ていき、今後の被害拡大の予防になればと思います。

台風とは?

台風とは熱帯の海上で発生した、北西太平洋または南シナ海に存在する熱帯低気圧のうち、低気圧内の最大風速がおよそ17.2m/s(34ノット)以上を超える巨大な渦を指します。

1年間に平均して約25〜26個発生し、そのうちの11〜12個が日本に接近すると言われています。

上陸するのは約3個ほどですが、それらは大雨や暴風をもたらし、人や建物に甚大な被害を与えています。

台風の動きの法則

台風は、上空の風と地球の自転の影響を受けて移動するとされています。

緯度地域では、上空の東風の影響を受けてゆっくりと北上し、中緯度・高緯度地域まで来ると、強い西風である偏西風の影響を受けながら速度を上げて、北東へ移動していきます。

移動中にも海面から放出される水蒸気によって大きく発達を続け、中心気圧の低下に伴い、中心付近の風速も大きさを増していきます。

台風の渦巻きの向きや強さについて

巨大な空気の渦巻きである台風は、地上付近において反時計まわりに中心に向かって吹き込んでいます。

そのため、台風の右側は台風自身が発生させる風と台風を移動させる向きが一致するため強力になり『危険半円』と呼ばれ、左側ではこの仕組みが逆になり、台風から遠ざかるように吹き流れるため『可航半円』と呼ばれ弱くなります。

また台風の大きさは台風に伴う風速15m/s以上の強風域の半径に応じて次のように定められます。

  • 大型(大きい)・・・風速15m/s以上の領域の半径が500km以上~800km未満
  • 超大型(非常に大きい)・・・風速15m/s以上の領域の半径が800km以上~

この時、風速15m/s以上の領域が左右非対称の場合には平均をとって求められます。

次に台風の強さですが、それに伴う最大風速に応じて以下のように定められています。

  • 強い・・・最大風速が33m/s以上~44m/s未満
  • 非常に強い・・・最大風速が44m/s以上~54m/s未満
  • 猛烈な・・・最大風速が54m/s以上~

また、発生する場所でもその名を変えることでも有名。

日本では北西太平洋または南シナ海に存在し、なおかつ低気圧域内の最大風速がおよそ17m/s以上のものを「台風」と呼んでおり、東経180度より東側の北太平洋および北大西洋に位置する、風速33m/s以上の熱帯低気圧を「ハリケーン」と呼ぶそうです。

また、インド洋北部、インド洋南部、太平洋南部で発生する熱帯低気圧を「サイクロン」と呼ぶそうです。

他にも台風の中心付近は「台風の目」と呼ばれています。

その目は風力、風圧ともに比較的弱い領域で、雲も少ない部分のことを指します。

実際に台風の目の中に入るとその静けさから、台風が通過していったと勘違いしてしまうことがあります。しかし、またその台風が移動すれば、その目から外れ、再び激しい暴風雨を体験することになります。

したがって不要な外出はなるべく控え、できるだけ安全な場所で過ごすようにしましょう。

台風の季節ごとのコース

冬や春先に日本付近に接近してくる台風はほとんどありませんが、夏になると台風が発生しやすくなります。

その仕組みは台風が発生する緯度が高くなると同時に太平洋高気圧の周辺をぐるっと回り、日本に向かって北上してくる台風が多くなるからだと言われています。

台風が日本本土に上陸するのは多くが夏から秋の7月から9月です。

7月や8月は太平洋高気圧の勢力が比較的強く、台風を動かす上空の風が他の月と比べ弱いために不安定な経路をとることが多いとされています。

しかし、9月以降になると台風は南海上から発生し、まるで放物線を描くように日本付近を通るようになります。

このため、日本に甚大な災害被害をもたらす台風の多くは9月にやって来ます。

まとめ

もはや夏の風物詩となっている台風。

ちょうど夏休みの時期にやってくることが多く、お祭りや花火大会などの楽しいイベントを中止にしてしまう厄介な存在です。

それだけでなく、台風は人や建物などにも大きな影響を与えます。

例えば、大雨によるものでは河川の氾濫や家屋の浸水、田畑の冠水、土砂や崖崩れなどが挙げられます。

また、高波による堤防の崩壊や住宅の倒壊、強風や防風による転倒、飛来物によってケガをするという事例も報告されています。

皆、「毎年定期的に来るものだから」とか「今まで大丈夫だったんだから今度もきっと何も起こらないだろう」などと思い込みがちです。

しかし、台風を甘く見てはいけません。

実際に毎年何人もの方が怪我をしたり、亡くなっているのです。

したがって、防災グッズを常備したり、地域の避難場所の確認などを行い、最悪の事態に備えた行動を取る準備をしておく必要があると思います。

自分だけでなく、家族や恋人などの大切な人を守るためにも災害時におけるシミュレーションや対策を考えておきましょう。

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